計画通り最後のダンスは私だけに闇が広がる。

とある博物館にて、絶賛開催中の展示がある。
それが、『輝ける皇妃 エリザベート展』。

19世紀末のオーストリア・ハプスブルク帝国に嫁ぎ、
その美貌を謳われ、
その美貌を利用し、
その美とその身の自由を追い求めた放浪の皇妃エリザベート。
激動の時代を生き、無政府主義者に刺殺されるという最期を遂げた悲劇の皇妃。
そんな彼女に「縁ある品々が数多く展示されているという。
メインは、ウィンターハルターが描いた肖像画でもつけられている星型の髪飾り、
通称「シシィの星」(個人蔵の実物)。
もともと、このあたりのヨーロッパ史は好きだし、
おりしも、『ミュージカル エリザベート』が四大都市公演開催中だもの。
予習復習イメージトレーニングのために、是非とも見に行かねば!!

ということで行ってきたのだが、
そこで、私たちを待ち受けていたものとは!?
……入口で流される『ミュージカル エリザベート』の宣伝PVだったよ。
初っ端でこれって、アンタ!!
展示品見るだけで脳内にあの曲この曲が響き渡らないことがあろうか、いやない(反語)。
というわけで、こうなるのはもはや必然。

見合いの場の展示にて、
A「バート・イシュルの夏は暑い〜♪」
B「妹ルドヴィカ、姉のゾフィー、遂にご対面〜♪」

結婚式の展示にて、
A「黄昏時の結婚式ー」
B「全ての不幸がここに始まるのだー」

美容の品々展示にて、
A「皇后の務めは美貌に磨きかけ〜♪」
B「国の威信世界に示す〜♪」

メインである「シシィの星」展示にて、
A「陛下とともに歩んでまいります〜♪」
B「ただ、私の人生は私のもの〜♪」
A「……第一幕が終わったね」
B「ここで30分休憩かー」

そう、展示物見るたびに、ミュージカルのナンバーが出てくるのだよ、困ったもんだね。
もうね、
黄泉の帝王トート閣下(『ミュージカル エリザベート』における主要登場人物)の写真がいないのが不思議なくらいだったもの!!
と、この後もミュージカルの曲が結構頻繁に流れていたんだ、脳内で。
それはもう割愛するけれども。
あ、付け加えておくが、
ちゃんと超小声(←口パク並)だったからねっ!!
他人様に迷惑はかけてないからねっ!!
ていうか、入口で映像流すからいけないんだいっ!!←責任転嫁。

あ、一応真面目な感想も入れておこう。
このままだと、私、変人一直線だし。あ、今更かしら?
興味のある方しかこういった展示は見に来られないとは思うけれど、
エリザベート本人に焦点を絞った展示だったので、
わかりやすく見やすいつくりだったのではないかな、と。

そうやって、思う存分展示物を観覧した後は、グッズ販売だ。←グッズ言うなよ。
やはりあるだろうと思っていた、アクセサリー仕様の“シシィの星”が。
A「……これ付けてエリザ観劇とか」
B「多いだろうね、きっと」
A「でも、良いよね」
B「良いよね」

そして、その傍らにはチケットホルダーが。
A「……このエリザホルダーからエリザチケを出す、か」
B「何ともそそられるよね、それ」
A「ていうか、さっきから思うんだけど」
B「うん、私ら完っ全に踊らされてるよね」


で、踊らないことがあろうか、いやない(反語)。


『ミュージカル ラ・マンチャの男』(トークショー付き)。

脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
そして、演出が松本幸四郎。
そして、主演も松本幸四郎。
松本紀保、松たか子も参加。
ていうか、松本親娘、夢の競演というのも、有名だね。

このブロードウェイミュージカルが日本に上陸して50年、
彼のライフワークにもなるのであろう、このミュージカル。
これは、
見果てぬ夢を抱き進み、あるべき姿のために戦う遍歴の騎士の物語。
夏の帝国劇場公演で、遂に1200回目を迎えることとなり、
演ずる松本幸四郎さん自身、古希だよ、古希!!
そして、
“松本幸四郎 in”
と、タイトルにこの冠がつく意味を、観劇後に誰もが知ることになると思うよ。
ああもう、とにかく素晴らしいよ!!


私たちの耳のための喜びの歌。

ある日、三人が集っていた。
音楽番組を、多分、観ていた。多分、聴いていた。
聴きどころは、多分、それぞれ異なっていた。

A「あ、この曲!! 歌詞が良いよね。好きだわ〜」
B「私、声質が好きだな」
C「私、サビの手前が好きだな」
A「また、微妙なところを……」
B「あ、わかる!! 低音のリズム刻みでしょ、変拍子でさ!!」
C「そう。加えて変調するから気持ちいいんだよね!! キターーってなるよね!!」
B「で、それに被せてこの声ってのがいいよね、伸びがいいよ、伸びが」
A「ていうか、歌詞聴けよ!!」
B「……母音イで終わると、歌いづらそうだよね」
C「……このリズムだと、滑舌テクニック必要だよね」


ちなみに、この三名。
Aは基本的に歌詞ありきで歌に入る。曲と歌詞と声とをきっちり分別できる。
Bは基本的に曲ありきで聴き、声も歌詞も楽器の一部とみなすことが多い。
Cは基本的にリズムに重点を置く傾向が強い。歌詞は聴くが、内容まで把握しない。


同じ曲を聴いて、三者三様の感じ方。
嗚呼、歌って奥が深いなあ。
↑え、着地点、そこかよ!?


『A.B.C-Z ☆☆☆☆☆5Stars』。

先日のこと、
人生初!! ジャニーズのコンサートに行ってきた。
人生初!! メンバー名前入りの団扇も持って行ってみた。
人生初!! そのグループ特製ペンライトも買ってみた。
という話を。

そう、実は機会があれば行きたいなあ〜と思っていたのだよ。
しかし、
チケット入手できないところが多いし、
初心者で小心者なものだから、一人で行きたくないし、
と、ぐずぐずしていたところ、
手を差し伸べてくれる人がいたので、よっしゃ、これ幸い!!と。
今回参加したLiveは、A.B.C-Zというグループ。
彼らは、どちらかというと舞台的な活躍が多いので、
きっと私でも見やすいはずという、安易な計算があったことも、付記しておこうか。
そう、どちらかというとミュージカル系ばかりを好んで観に行くので、ね。
あとはそうね、
彼らのアクロバティックな動きと歌が、かつてのジャニーズ世代を、
ええ、“私の青春時代の頃の”(←強調)ジャニーズアイドルを彷彿とさせてくれるから、という事実も付記しておくよ。
↑あくまで、私見だ。

構成は、初っ端から全員出ずっぱりで、次から次へと歌いまくり&踊りまくりのライヴ(ほぼスタンディング)、
→彼ら出演の舞台を纏めた形の劇モノ(少々コント風味)、
→更に怒涛のライヴ。
で、アンコール、更にアンコール、も一つアンコール、と。
後で、がっつりと握手会も控えているのに大丈夫なんかな? とこちらが思うほどにサービスよく応えてたなあ。
私、そんなにジャニーズアイドルに詳しくないので、ていうか、ぶっちゃけ初心者なので、
途中で現れ大歓声を浴びた方々もわかってないんだが、
いつも好んで観る舞台とはまた趣が違って、新鮮だな!!
会場の構造上、メンバー全員で縦横無尽にトロッコ移動というのはなくて、
通常よりもおとなしめだった(←友人談)らしいが、
それでも、私はその移動方法すら初めて見るんだもの、新鮮だよ!!
何より、うちわ持って騒げたことも、新鮮!!
スタンディング&振り付きも、久しぶり!!
そうね、
最近は、座して第一幕1時間半、幕間休憩30分、第二幕が1時間半、カーテンコールで初めてスタンディング、てなスタイルだったので、
とにかく全てが新鮮だったのだよ。
あ、個人的には、
オールスタンディングじゃなくて、本当に良かったな、と。←体力不足。


嗚呼、こうやってまた一つ、Liveに嵌まっていくのね……。
生舞台って、やっぱり素敵!!


『ミュージカル GOLD〜カミーユとロダン〜』。

作曲:フランク・ワイルドホーン
脚本・作詞:ナン ・ナイトン
演出:白井晃
訳詞:森雪之丞
による、ミュージカル作品。
東京にて、昨年末に上演されていた。
のを、三月末にNHKで放送してくれた。
のを、今月中旬になって鑑賞だ(録画分)。←遅っ。
ロダンといえば、「考える人」しか知らないなーとか、
確か、ロダンって与謝野晶子夫妻と交流あったよなーとか、
その程度の知識しかないので、あれなんだが。
カミーユ:新妻聖子さん
ロダン:石丸幹二さん
ポール:伊礼彼方さん
そして、西岡徳馬さんに根岸李衣さんが出てるんだもの。
そらもう、チェックするわい!!

タイトル通り、
主人公はカミーユとロダン。
有名彫刻家オーギュスト・ロダンとその弟子にして愛人、カミーユ・クローデルの生涯を描いた作品。
どちらかというと、焦点はカミーユの方だな。
その天与の才、情熱、葛藤、愛憎、そして狂気。
迸るエネルギーが作りだす彫刻の数々、
スキャンダラスなゴシップの連続、
それでも続いて行く芸術家同士の愛情の行方、
社会に、決して認められない女性彫刻家の存在、
作りだすたびに壊れていく何か、
逃げ去る彼を憎悪の形で愛していく彼女の姿。
が、切々と滔々と。
時にドラマティック、時にドメスティックに響き渡るんだ。
新妻さんの力強い歌声がまたグっと来るんだよー。
あとね、設定“老いぼれ”のはずのロダンだけど、歌うのが石丸さんだからさ、
ただただカッコいいのよー。
あれなら、ダメんずに惚れる気持ちもわからんでもないよね、と思っちゃうのよー。←おい。
実際は、典型的な超ダメんずだと思うんだけども。
本妻ローズへの扱いもひどいぞ、ロダン。
カミーユ捨てて逃げて、しれっとローズの所に戻ったくせに、
結婚したのは、死ぬ二週間前って何だよ、ロダン。
ローズが、何十年尽くしてきたと思ってんだよ。
大体、カミーユに対してもさあ!!
そりゃあ、若さと美貌と才能に充ち溢れた彼女に魅了されるのは男の性だろうがさ。
アンタに責任感はないのかって話だよ。
なので、
カミーユは、ある意味強かった。
彼女は、彼女の真実から逃げようとしなかった。
その果てに得た狂気だとしても、
カミーユは、自分自身を貫いたんだ、と。
最後のあたりは、そらもう執念とか妄執とか。
鬼気迫るものがあったよ。
新妻さん、すごいや。
弟ポール役の伊礼君も、妙に存在感があって良かったなあ。

あと、舞台も荘厳!! ていうか圧巻!!
そびえる「地獄の門」が、
迎えたつ彫刻の数々が、
彼らの代表作の群れが、
舞台を彩るのだが。
舞台転換はないので、
絶えずどこかに彫刻があるという。
仄暗い照明設定もあって、浮かび上がるような存在感。ていうか、ちょい不気味。
一種、前衛的にもみえる舞台装置だったな。
ていうか、迫力満点。
生で、生で観たかった!!

あと、どうでもいいことをもう一つ。
カミーユと聞くと、どうしてもカミーユ・ビダンを連想しちゃうのよね〜。
彼も、最後あれだし。一緒だし。
↑結局、そこかよ。


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