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- 2018.07.11 Wednesday
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舞台は横須賀。
春のお祭りで賑わう中に、突然謎の海洋生物が群れをなして人を襲いだす。
その勢いに人はなすすべもなく、
逃げ遅れた子どもたちとはぐれ自衛官二名が逃げ込んだのは米軍基地に隣接する場所に停泊中の潜水艦「きりしお」。
地上では、「自衛」のためにお偉方が、キツネとタヌキの化かし合いをし始めた。こちらは腹の探り合いがメイン。
そして、潜水艦内部でもステキに中学生日記なストーリーが幕を開ける。こちらは直接制裁がメイン。
海洋パニック、それに対する人々の反応、警察と自衛隊の権力争い、
かなりリアルでシビアなバトルが展開するわけだが。
事件発生時のネットの書き込みのくだりは、正直寒気がする。ホントにありそうでさー。
しかし、潜水艦「きりしお」内の少年少女たちが、それはもう可愛い。
どう間違っても同年代ではあり得ないオトナが読んでるので、こういう感想になるのかもしれないが、可愛い。
その様子は、ホントに「中学生日記」を想像すればいいと思うよ。
皆、少しずつ成長していけばいいんだよ。
皆、健やかに育っていけるよ、大丈夫だよ。
あと、大和さんは望ちゃんの尻に敷かれていくよ、これは間違いないよ。
この著者の作品、私はあまり読んでいないのだが、基本的には定番美なんじゃないか、と思ったりする。
特定の何か一作品をリスペクト&オマージュ、というわけでもないようだし。
海洋パニックの状況も、確かに詳細でリアリティがあるとは思うのだが、
その様子も結構お決まりの型通りの展開を見せている。そうだな、映画版のノベライズを読む印象。
つまり、非常に想像しやすい。その分、状況把握が楽〜でいいんだけどネ。
登場人物たちも同様に、キャラクタ設定、その行動と言動が想定範囲内におさまってくれている。
そうだな、有名無名問わず、ライトノベル、コミック、ゲームに詳しい人はなじみ深いのではないのかな?
良い意味で逸脱がないので、役割分担が非常に把握しやすい。
正直、私的には読んでて新鮮なストーリー、とは感じられなかったのは確かだが、
こういう、ある意味ヤサグレた読み手であっても、
ああ、こういうの昔ドキドキしながら読んだことがあるよー、という懐かしさ、
おお、あるべきものがあるべきところにスッキリと落ち着くよー、という心地よさ、
そんなノスタルジックな思いは残るのではなかろうか、と。
その意味では、とても気持ちよく読めるのではなかろうか、と。
↑……ただ単に、この人が二次創作系やら同○誌をガッツリ読んでるから、という馬鹿な理由、なきにしもあらずー。